骨移植について
日本で避けられる人骨と牛骨

フィクスチャー(インプラント体)に関してもう一つ。顎骨にいかに親和性が高いとはいえ異物を差し込むわけですから、ある程度の骨量が必要になってきます。骨量が少ないところに穴をあけることがそもそも危険ですが、なんとかフィクスチャーを埋め込んだとして、その傷ついた顎骨で歯を支え続けなければならないのは何とも心もとなく感じます。
そこで顎骨が少なく、そのままではフィクスチャーの埋め込みに耐え得ない場合は、骨移植や骨増強処置がとられます。骨移植には人骨・牛骨・人工骨が用いられます。このあたりお国柄があるようで、欧米では人骨が良く用いられますが、日本人の多くは人骨に抵抗感をもつため、牛骨がよく使われています。ただ、「牛骨」という文字列は非常に良くない印象の言葉の一部として皆さんも記憶しておられるはずです。「牛骨粉」です。根拠があるかどうかは良くわかりませんが、やはり狂牛病を気にして牛骨も避けられがちで、結局人工骨あたりに落ち着くことが多くなってきているようです。